出産報告や結婚報告の年賀状はどうする?
年賀状は一年の始まりを祝うおめでたいもの。そして出産も結婚も、またおめでたいもの。そして、これらの時期が重なった場合、年賀状とおめでたいできごとを合わせて報告をしたくなります。しかし、これにはいくつかマナーがあります。それを紹介しましょう。
前年後半の出産や結婚の報告ならOK
年賀状で出産や結婚の報告をする場合は、その時期に注意しましょう。一般的には、前年の後半に出産や結婚があったのなら、年賀状で報告をしても、マナーに反しないとされています。一方、前年の前半に出産や結婚があったのに、年賀状で報告すると、「もっと早くいってほしかった」と相手に不快感を与えかねません。そういう場合は、年賀状とは別に報告の知らせを出しましょう。
差出人は連名もあり、連名の名前は夫が先?
出産や結婚を報告する年賀状の場合は、差出人を連名にする書き方もあります。連名の場合、名前の順は夫婦の判断によりますが、夫を先にするのが一般的なようです(縦書きなら妻の右、横書きなら妻の上)。また、結婚で苗字が変わったら、男女に関係なく旧姓をカッコ付けなどで示すのが一般的です。旧姓を示すのは、基本的には結婚した翌年の年賀状だけでかまいません。
出産報告は簡潔かつ要を得るように書く
出産報告だけなら、日時や母子について細かく書くのもいいですが、年賀状では簡潔にしましょう。「○月○日、妻が無事に女児を出産いたしました。」くらいにとどめておくほうが無難です。
結婚報告は忌み言葉や重ね言葉を入れない
結婚の報告では、離婚につながる「飽きる」、「切れる」、「離れる」などの忌み言葉は使わないようにしましょう。「戻る」もいけません。また、再婚につながる「たびたび」、「重ね重ね」、「返す返す」などの重ね言葉も避けましょう。
会社の上司への年賀状で結婚報告はしない
会社の上司には、仕事の面で最もお世話になっています。結婚の報告は、なるべく早くにするべきです。年賀状で結婚報告を兼ねるというのは、下手をするとその上司を軽んじていると見かねられません。よほど親しくない限りは、会社の上司に年賀状で結婚を報告するのはやめておくのが得策でしょう。
年賀状は、相手の幸せを願って出すものです。一方、出産や結婚は自分の幸せです。相手の幸せを願って出すあいさつに自分の幸せも入れるのですから、つつましくありましょう。