気持ちの伝わる手紙・はがきの書き方

手紙を贈ったのはいつが最後ですか?今や人々の主な連絡手段は、メールやLINE、電話であり、手紙を書く機会が減っています。しかし自身の手で書いた手紙の方が温かみがあり、気持がより伝わると感じる人はこのデジタル社会の現在でも多いことでしょう。そんな現代だからこそ、お礼を手紙で書くとより良い印象を持ってもらえることもあるはずです。

 改めて書こうとすると形式を意識し過ぎて事務的になってしまいがちな手紙。今回はちょっとしたコツで気持ちの伝わる手紙に変わるポイントを4つ紹介していきます。

【意識するだけでガラッと変わる!ちょっとしたコツ】

「拝啓~敬具」などの手紙の基本を意識すると、堅苦しさを感じる文章になることはありませんか?ビジネスシーンではもちろんそれで良いのですが、シチュエーションは様々で温かみのある手紙を書きたい場合もあるかと思います。そんな時、使える簡単な方法を紹介しますので参考にしてみてください。

・自分らしさを出す

時候の挨拶ひとつ選ぶにもたくさんの候補があって迷うかもしれません。その中から何を選んでもいいのですが、せっかくだったら自分が素敵だと思った響きやときめく挨拶を使いましょう。

「このときめきを相手にもシェアしたい」と思って選べたらきっと楽しいはずです。

・丁寧さを心掛ける

当たり前のことだと思うでしょう。しかしこれがとても大事だったりするのです。

"上手い字"を書くということではありません。もし自分の字に自信が無くても、心を

込めて「とめ、はね、はらい」を丁寧に書くことで雑な印象は受けないでしょう。受け取った相手にその気持ちが伝わるはずです。

・自分の感情を文中に入れてみる

手紙の書き方を勉強して書いてみると形ばかりに気を取られて事務的な文章になってしまいがちです。「定型文だな...」と相手に思われないためにも主文に自分の気持ちを書いてみましょう。

例えば、しばらく会えていない田舎の親戚が野菜を送ってきてくれたお礼の手紙を書くとします。田舎の風景や親戚の顔が浮かびませんか?

「荷物を開けると野菜と土の香りにつられて、あの青々とした緑が思い出されておばさんとおじさんにより一層会いたくなってしまいました」

このように感じたことを文章にすると相手も嬉しく感じますし、手紙が途端にいきいきしてきたように感じられます。

・相手に合わせた便箋を使う

お世話になった方へのお礼や親しい間柄の場合、相手の人物像や好みを知っていたら、好みに合わせて便箋選びをするのもいいでしょう。相手の好きな色やいつも着ている洋服の雰囲気を思い出して選ぶのもいいかもしれません。きっと相手もその細やかな心遣いを感じて嬉しくなるはずです。

【気持ちを伝えるには最低限のルールを知った上で相手を気遣う心を大切に】

 手紙は心そのものを表します。マナーや形式に囚われて肝心な気持ちがこもっていなかったら、それはメールと変わりありません。しかし、ルールを知らないことでいつの間にか相手に不快な思いをさせていたなんてことは避けたいですよね。ルールやマナーを知るということは自分と関わる人たちに敬意を払うことにもなります。それがもうすでに"相手を気遣う"こととイコールではないでしょうか。

 まずは最低限でいいので手紙の書き方を意識しつつ、ご紹介したちょっとしたコツを入れてみてください。一層温かみのある手紙で感謝の思いを伝えてみてはいかがでしょうか?