今更聞けないビジネスマナー

ビジネス上でマナーを弁えた行動は、相手の信頼を得られますし、マナーを知らないと印象は悪くなる可能性があります。また、新入社員の学習や、上司が部下に教える上で、今更聞けないビジネスマナーをまとめさせていただきます。宜しくお願い致します。

〇名刺交換について

 名刺交換の際、複数人で行う場合は、目上の者から→下位の者の順番に交換を行います。また、交換した名刺は着席した後、名刺入れの上に置きます。よく間違えてします対応としてテーブルに直に置いたり、名刺入れにしまってしまいがちです。名刺入れの中には自分の名刺が多数入っており、その中に入れるということは「自分の下に入れる」というニュアンスがあるため、特に注意が必要です。そして、名刺は手元を見せ行為であるため、爪を切り揃えておきたいです。

〇外訪活動について

 相手先の建物に入る際には、必ずコートを脱ぎ、コートの外側を内側にたたんでから入ります。これは外からの汚れを建物内に入らないようにするという意味が込められています。そして、仮に靴を脱ぐ場合ですが、脱いだ靴を揃えることはもちろんのこと、複数人で訪問した際でも、自分の靴は自分で揃えます。気を遣った部下が上司の靴を揃えようとするかもしれませんが、「上司が靴も揃えられない、また上から目線の上司である」などと捉えられてしまいます。

また、建物を出てから、建物に向かってお辞儀を1回、門を出てからお辞儀を1回することが、相手への敬意を示した立ち居振る舞いとされています。意外と見られているものです。尚、手土産を渡す際のルールですが、床に直に置くのは望ましくありません。手土産は飲食物になることが多いですから、いかに袋に入っているとはいえ、良い印象はありません。

そして必ず袋から出して渡します。紙袋等には、ほこりや汚れが付かないようにするという役割があり、袋のまま渡すことは本来厳禁です。

〇お辞儀について

 お辞儀を行う上で最も大事なことは、完全停止してからおこなうという事です。

特にありがちなのが、すれ違い様にお客様に合った場合や、自分が急いでいる時に歩きながらお辞儀をしてしまいがちです。ビジネスマナー上では、完全に停止してから、相手の目(または目と目の間か鼻)を見て行うのが最も良いとされています。

また、来客時にお客様の視界に入っている場合ですが、自分がお客様の視界から消える際には、お客様から見られていようといまいと、完全停止のお辞儀をしてからフェードアウトすることが望ましいです。