若者の年賀状離れが進んでいる!?

日本ではお正月に会社の上司や学生時代の恩師、親しい友人などに年賀状を出すという文化があります。海外にもこの文化は伝わっており、外国の方とやり取りをする方もいるかと思います。ですが、今、日本では若者が年賀状を出さなくなっているという現象が起き始めています。それは一体なぜなのでしょうか?気になる原因を探っていきましょう!

・SNSの普及

 まず、最大の原因としてあげられるのは、スマートフォン等の所持率が上がったことです。これにより、友人たちと気軽に連絡が取れるようになりました。これまでにも、携帯電話などを使ってのメールのやり取りなどは盛んに行われていたと思います。

しかし、これまでのメールとは違う点が2つあります。1つ目はほとんどの人が持っているという点です。これまではメールのやり取りは限られた人しか行っていなかったと思います。親しい間柄でないとなかなか送れません。2つ目はLINEアプリの普及です。日本ではスマートフォンを持っているほとんどの人がLINEアプリを入れています。LINEの特徴としては、気軽に友達登録でき、メッセージを簡単に送れます。さらに、グループの作成もでき、学生はクラスラインといってクラスの人が集まってグループを作ったりします。これにより、親しい友人には簡単にお正月の挨拶などもできるため、なかなか年賀状を書こうとは思わないのかもしれません。便利になったことによる弊害かもしれませんね。

 生活様式の変化も考えられます。以前は昔から住み慣れた地区の学校、いわゆる地元の学校に通う人がほとんどだったと思います。そのため、家族ぐるみの付き合いがあることもあり、年賀状も出しやすい環境でした。しかし、現在では受験戦争という言葉もあるように、小学校の頃から受験により、さまざまな地域から集まってくることが多く、住所もみんなバラバラで聞くのが大変ということもあると考えられます。

 こういった若者が成人し、社会に出て、会社の同僚や上司に年賀状を出すようになりますが、ここでまた問題があります。それは、現在の日本では勤務時間外に会社の人と関わらないようにしたいという風潮があることです。一昔前は会社の先輩と飲みに行くことは常識でした。しかし、今ではそれを断ることができることが良いとされています。これでは関係も深くならず、年賀状を出さなくてもいいかという気持ちになってしまうのです。

 もちろん原因はこれだけではないですが、年賀状の文化が消えていくのは寂しいことです。ぜひ、1年に1回だけでも連絡を取る手段として、年賀状を活用して見て下さい!